コラム

2025.09.29

「マイクロフィルムは終わらない」富士フイルム生産終了後の新たな選択肢とは?

 ~デジタルマイクロフィルムを知っていますか?~

富士フイルムの生産終了後も、システム・プランニングは継続します。
2025年2月、長年にわたりマイクロフィルムの製造を担ってきた富士フイルムが、ついにその生産を終了することを発表しました。アーカイブ業界にとっては大きな転換点となるこのニュースに、驚きと不安の声が広がっています。
しかし、マイクロフィルムの役割は終わったわけではありません。むしろ、デジタル技術と融合することで、より柔軟で持続可能な情報保存の手段として進化を遂げています。
そもそも、マイクロフィルムとは?
マイクロフィルムは、文書や図面などの情報を高精細なフィルムに縮小記録する保存媒体です。耐久性に優れ、長期保存に適していることから、官公庁や企業の文書管理、図面保存、図書館のアーカイブなどで広く活用されてきました。
一方で、近年はデジタル化の波により、紙文書の電子化が進み、マイクロフィルムの需要は減少傾向にありました。

~富士フイルムの生産終了とその影響~

富士フイルムは、2025年12月をもってマイクロフィルムと処理薬品の生産を終了することを発表しました。これにより、従来のアナログ撮影方式で使用されているマイクロフィルムの供給が止まり、業界では代替手段の確保が急務となっています。
しかし、ここで注目すべきなのが「デジタルマイクロフィルム」という選択肢です。
システム・プランニングでは、富士フイルムの生産終了後も「デジタルマイクロフィルム」の作成サービスを継続して提供していきます。
デジタルマイクロフィルムとは、デジタルデータを専用の装置でマイクロフィルムに記録する技術です。これにより、デジタルとアナログの両方の利点を活かした保存が可能となります。

●電子データから直接マイクロフィルム化
●長期保存に適した高耐久性
●災害・改ざんリスクへの備え
●法的証拠性の確保

これまでのアナログマイクロフィルムに代わる新たな保存手段として、デジタルマイクロフィルムは今後ますます重要性を増していくでしょう。

~これからの情報保存のあり方~

情報の保存は、単なるバックアップではなく、企業や組織の信頼性を支える基盤です。システム・プランニングでは、マイクロフィルムの技術を未来につなぐべく、デジタルとアナログの融合による最適な保存ソリューションを提供していきます。
富士フイルムの生産終了は一つの節目に過ぎません。これを機に、より柔軟で持続可能な情報保存のあり方を見直してみませんか?